実務上の知識 基礎編

運行管理者(旅客)試験 練習問題11問/すべて解説つき
基礎レベル
運行管理者(旅客)試験の実務上の知識から、基礎レベルの11問を掲載しています。 各問題には正解と詳しい解説を付けているので、答え合わせをしながら読み進められます。 法令改正にも随時対応しており、2024年4月の改善基準告示改正、2025年4月の継続検査に関する改正なども反映済みです。

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📖 実務上の知識のポイント

適性診断

初任運転者・高齢運転者(65歳以上)・事故惹起運転者は適性診断の受診が義務。高齢運転者は65歳に達した日以後1年以内に1回、その後は75歳に達するまで3年以内ごとに1回、75歳に達した日以後は1年以内ごとに1回。勤続年数による義務はありません。

初任運転者への指導

貸切バスの初任運転者には、座学を合計10時間以上と、安全運転の実技を20時間以上実施します(貸切バス以外の一般旅客自動車・特定旅客自動車は座学6時間以上)。実技は実際に運行する可能性のある経路で、同一の車種区分の自動車を運転させ、添乗により指導します。事故惹起運転者への指導は再度乗務する前に実施します。

交替運転者の配置

貸切バスのワンマン運行の距離制限は昼間500km、夜間400km。これを超える場合は交替運転者の配置が必要です。

問1

適性診断の受診義務がない運転者は?

  • A初任運転者
  • B高齢運転者
  • C事故惹起運転者
  • D勤続10年以上の運転者正解
正解D
解説適性診断の受診が義務づけられているのは、①初任運転者(初任診断)、②事故惹起運転者(特定診断)、③高齢運転者(適齢診断)の3種類で、勤続年数による受診義務はありません。高齢運転者は65歳に達した日以後1年以内に1回、その後75歳に達するまでは3年以内ごとに1回、75歳に達した日以後は1年以内ごとに1回受診します。
問2

貸切バスの初任運転者に対する特別な指導のうち、座学(①〜⑥)は合計何時間以上か?

  • A6時間以上
  • B10時間以上正解
  • C15時間以上
  • D20時間以上
正解B
解説貸切バスの運転者に対しては座学(①〜⑥)を合計10時間以上、安全運転の実技(⑦)を20時間以上実施します。なお貸切バス以外の一般旅客自動車・特定旅客自動車の運転者に対しては、座学(①〜④)が合計6時間以上です。
問3

高齢運転者の適性診断(適齢診断)の受診頻度として正しいものは?

  • A65歳以降、1年以内ごとに1回
  • B65歳以降1年以内に1回、その後75歳まで3年以内ごとに1回正解
  • C70歳以降、3年以内ごとに1回
  • D75歳以降のみ、1年以内ごとに1回
正解B
解説65歳に達した日以後1年以内に1回受診し、その後は75歳に達するまで3年以内ごとに1回、75歳に達した日以後は1年以内ごとに1回受診します。他の選択肢(65歳以降、1年以内ごとに1回/70歳以降、3年以内ごとに1回/75歳以降のみ、1年以内ごとに1回)はいずれも法令等の定めと異なります。
問4

定期健康診断の頻度は?

  • A6ヵ月に1回
  • B1年に1回正解
  • C1年に2回
  • D2年に1回
正解B
解説1年に1回。深夜業従事者は6ヵ月に1回です。事業者は労働者に1年以内ごとに1回の定期健康診断を実施します。深夜業を含む業務に常時従事する労働者は6ヵ月以内ごとに1回です。結果は5年間保存します。
問5

運行管理者が定期的に受講すべき講習は?

  • A基礎講習のみ
  • B一般講習を2年に1回正解
  • C一般講習を毎年1回
  • D特別講習のみ
正解B
解説2年に1度の一般講習です。選任されている運行管理者は2年に1回(新たに選任した場合は選任年度と翌々年度以降2年ごと)一般講習を受講します。基礎講習は3日間16時間以上、特別講習は事故等を起こした場合に受講します。
問6

事故惹起運転者への特別指導の実施時期は?

  • A事故後1ヵ月以内
  • B3ヵ月以内
  • C6ヵ月以内
  • D再度乗務する前正解
正解D
解説再度乗務する前にできるだけ速やかに実施します。事故惹起運転者への特別な指導は、事故を引き起こした後再度乗務する前に実施します(外部の専門的機関で受講予定の場合を除く)。貸切バスは座学10時間以上+実技20時間以上です。他の選択肢(事故後1ヵ月以内/3ヵ月以内/6ヵ月以内)はいずれも法令等の定めと異なります。
問7

運行管理者が選任されるべき時間帯は?

  • A日中のみ
  • B事業用自動車の運行がある時間帯正解
  • C24時間常駐
  • D事業者が決めた時間帯
正解B
解説事業用自動車の運行がある時間帯に運行管理業務が行える体制が必要です。他の選択肢(日中のみ/24時間常駐/事業者が決めた時間帯)はいずれも法令等の定めと異なります。
問8

運転者が道路上で車両故障した場合にまず行うべきことは?

  • Aまず営業所に電話して指示を待つ
  • B安全な場所に車両を移動し、乗客の安全を確保する正解
  • C乗客を車内に残したまま自ら修理を試みる
  • D後続車に追突されない位置で救援車を待つ
正解B
解説まず乗客の安全確保と車両の安全な移動が最優先です。まず乗客の安全を確保し、可能なら車両を安全な場所へ移動します。停止表示器材を設置して後続車に知らせ、運行管理者へ報告して指示を受けます。誤答(まず営業所に電話して指示を待つ/乗客を車内に残したまま自ら修理を試みる/後続車に追突されない位置で救援車を待つ)は、安全確保より効率や自己判断を優先する内容であったり、法令上求められる措置を欠いていたりするため適切ではありません。安全確保が最優先という原則から判断します。
問9

初任運転者の安全運転実技は、実際の事業用自動車を使用して行うか?

  • Aシミュレーターのみで行う
  • B実際の事業用自動車を使用して行う正解
  • C教習所で行う
  • D実技は不要
正解B
解説実際に事業用自動車を運転させて実技を行います。貸切バスの初任運転者には座学(①〜⑥)を合計10時間以上、安全運転の実技(⑦)を20時間以上実施します。実施時期は運転者として選任される前です。他の選択肢(シミュレーターのみで行う/教習所で行う/実技は不要)はいずれも法令等の定めと異なります。
問10

事業用自動車の運転者として選任してはならない者は?

  • A25歳未満の者
  • B日々雇い入れられる者正解
  • C女性
  • D夜勤経験のない者
正解B
解説日々雇い入れられる者は運転者として選任できません。日々雇い入れられる者、2ヵ月以内の期間を定めて使用される者、試みの使用期間中の者(14日を超えて引き続き使用される者を除く)、14日未満の期間ごとに賃金が支払われる者は、事業用自動車の運転者として選任できません(運輸規則第36条)。他の選択肢(25歳未満の者/女性/夜勤経験のない者)はいずれも法令等の定めと異なります。
問11

運転者に対する乗務前の指示事項として正しくないものは?

  • A運行経路と注意箇所
  • B気象状況と道路状況
  • C乗客の個人情報正解
  • D運行ダイヤ
正解C
解説乗客の個人情報は乗務前の指示事項ではありません。業務前点呼では、天候・道路状況、注意すべき区間、運行経路など運行の安全確保に必要な事項を指示します。乗客の個人情報は指示事項に含まれません。他の選択肢(運行経路と注意箇所/気象状況と道路状況/運行ダイヤ)はいずれも法令等に定められた正しい内容です。「正しくないもの」を選ぶ設問なので、消去法で確実に絞り込んでください。

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