運行管理者(旅客)試験の
運行の安全確保から、
基礎レベルの15問を掲載しています。
各問題には正解と詳しい解説を付けているので、答え合わせをしながら読み進められます。
法令改正にも随時対応しており、2024年4月の改善基準告示改正、2025年4月の継続検査に関する改正なども反映済みです。
問題を
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📖 運行の安全確保のポイント
点呼の種類と確認事項
点呼は業務前と業務後の少なくとも2回実施。業務前は日常点検の実施又はその確認・酒気帯びの有無・疾病・疲労・睡眠不足等のおそれを確認し、運行の安全に必要な指示を与えます。業務後は事業用自動車・道路・運行の状況について報告を求め、酒気帯びの有無を確認(交替した場合は通告についても報告を求める)。すべての点呼でアルコール検知器を使用します。対面が原則ですが、運行上やむを得ない場合は電話その他の方法で可能。旅客では、一般貸切事業者が夜間に長距離の運行を行うとき、業務の途中で少なくとも1回「業務途中点呼」を行います(貨物の中間点呼とは要件が異なります)。
運行記録計と業務記録
乗車定員11人以上の事業用旅客自動車には運行記録計(タコグラフ)の装着が義務。業務記録には業務の開始・終了の地点と日時、主な経過地点、登録番号等を記載します。
事故報告
重大事故は30日以内に自動車事故報告書を提出。速報が必要な事故(転覆、10人以上の負傷者等)は24時間以内に速報します。軽微な物損のみの事故は重大事故に該当しません。
問1
業務前点呼で確認する事項として正しくないものは?
- A酒気帯びの有無
- B疾病・疲労の状況
- C日常点検実施状況
- D乗客数の見込み正解
正解D
解説乗客数の見込みは確認事項ではありません。業務前点呼では、①日常点検の実施又はその確認、②酒気帯びの有無、③疾病・疲労・睡眠不足等により安全な運転ができないおそれの有無を確認し、運行の安全確保に必要な指示を与えます。
問2
対面によらない点呼が認められるのは?
- A天候不良時
- B管理者多忙時
- C運行上やむを得ない場合正解
- D運転者希望時
正解C
解説運行上やむを得ない場合に電話等で可能です。対面点呼が原則で、例外として運行上やむを得ない場合に電話その他の方法が認められます。「やむを得ない場合」とは遠隔地で業務を開始・終了するため所属営業所で対面できない場合をいい、車庫が遠い・担当者が不在といった営業所側の事情は該当しません。他の選択肢(天候不良時/管理者多忙時/運転者希望時)はいずれも法令等の定めと異なります。
問3
重大事故の報告期限は?
- A直ちに
- B24時間以内
- C30日以内正解
- D15日以内
正解C
解説30日以内。速報が必要な事故は24時間以内に速報します。重大事故が発生したときは30日以内に事故報告書を提出します。死者又は重傷者が生じた事故、10人以上の負傷者を生じた事故、酒気帯び運転による事故等は、報告書とは別に24時間以内に速報が必要です。
問4
連続運転時間の上限は?
正解C
解説4時間です。合計30分以上の休憩が必要です。連続運転時間は4時間以内で、運転の中断は1回連続10分以上、合計30分以上必要です。高速道路の実車運行区間はおおむね2時間までとするよう努めます。
問5
すべての点呼で使用しなければならないものは?
- A運行記録計
- Bアルコール検知器正解
- CGPS端末
- Dドライブレコーダー
正解B
解説アルコール検知器です。アルコール検知器は営業所ごとに備え、常時有効に保持します。業務前・業務後・業務途中のすべての点呼で、目視等による確認とあわせて使用します。検知された場合は数値の如何を問わず業務に従事させられません。他の選択肢(運行記録計/GPS端末/ドライブレコーダー)はいずれも法令等の定めと異なります。
問6
点呼は1日に少なくとも何回行うか?
正解B
解説乗務前と乗務後の少なくとも2回です。点呼は業務前と業務後の少なくとも2回行います。一般貸切旅客が夜間に長距離の運行を行う場合は、業務の途中でさらに1回(業務途中点呼)が必要です。他の選択肢(1回/3回/4回)はいずれも法令等の定めと異なります。
問7
運行記録計の装着義務がある旅客自動車の基準は?
- A乗車定員11人以上正解
- B15人以上
- C30人以上
- Dすべて
正解A
解説乗車定員11人以上です。運行記録計は瞬間速度・運行距離・運行時間を記録する装置で、記録は1年間保存します。一般貸切旅客では2024年4月以降の新規登録車から、2025年4月からは全車両でデジタル式の使用が義務づけられています。他の選択肢(15人以上/30人以上/すべて)はいずれも法令等の定めと異なります。
問8
業務記録に記載不要な事項は?
- A業務開始・終了の地点と日時
- B主な経過地点
- C車内の温度正解
- D登録番号
正解C
解説車内温度は不要です。業務記録には、業務の開始・終了の地点と日時、主な経過地点、運転時間・休憩時間、自動車登録番号、交替した場合の氏名、事故や著しい運行の遅延があった場合はその概要と原因を記載します。保存期間は1年間(一般貸切旅客は3年間)です。
問9
乗務員等台帳に記載不要な事項は?
- A氏名・生年月日
- B免許証の種類・番号
- C家族構成正解
- D事故記録
正解C
解説家族構成は不要です。乗務員等台帳には、氏名・生年月日・住所、雇入れの年月日、運転免許証の情報、事故歴・違反歴、指導監督や適性診断の記録などを記載します。運転者でなくなった日から3年間保存します。
問10
運行管理者の業務でないものは?
- A点呼の実施
- B乗務割の作成
- C車両の整備・修理正解
- D運行指示書の作成
正解C
解説整備・修理は整備管理者の業務です。運行管理者の業務は運輸規則第48条に定められています。点呼の実施、乗務割の作成、運転者への指導監督、運行指示書の作成、乗務員等台帳の管理、異常気象時の措置などが含まれます。一方、運行管理規程の制定や補助者の選任、アルコール検知器の備え置きは事業者の業務です。
問11
業務前点呼で運転者が申告すべき事項は?
- A前日の食事内容
- B疾病・疲労・飲酒等の状況正解
- C今日の予定
- D車両の希望
正解B
解説疾病・疲労・飲酒等、安全な運行に支障がないか申告します。業務前点呼では、①日常点検の実施又はその確認、②酒気帯びの有無、③疾病・疲労・睡眠不足等により安全な運転ができないおそれの有無を確認し、運行の安全確保に必要な指示を与えます。誤答(前日の食事内容/今日の予定/車両の希望)は、他の者の業務であったり法令上の位置づけが異なるものです。運行管理者・整備管理者・事業者・運転者の役割分担を整理しておきましょう。
問12
点呼記録の保存期間は?
正解B
解説点呼の記録は1年間保存します。ただし一般貸切旅客自動車運送事業者は2024年4月から3年間の保存が必要です。他の選択肢(6ヵ月/2年/3年)は法令が定める数値と異なります。近い数字を並べて迷わせるのが典型的な出題形式です。
問13
アルコール検知器は常時有効に保持しなければならないが、そのために必要なことは?
- A特に必要ない
- B定期的に故障の有無を確認し適正に管理する正解
- C毎日新品に交換する
- Dメーカーに毎月点検を依頼する
正解B
解説定期的に故障の有無を確認し適正に管理します。アルコール検知器は営業所ごとに備え、常時有効に保持します。業務前・業務後・業務途中のすべての点呼で、目視等による確認とあわせて使用します。検知された場合は数値の如何を問わず業務に従事させられません。他の選択肢(特に必要ない/毎日新品に交換する/メーカーに毎月点検を依頼する)はいずれも法令等の定めと異なります。
問14
乗務割を作成する責任者は?
- A運転者
- B運行管理者正解
- C整備管理者
- D事業者の代表者
正解B
解説運行管理者が乗務割を作成します。乗務割は改善基準告示に定める拘束時間・休息期間・運転時間の範囲内で作成し、運転者に対して適切に通知します。作成は運行管理者の業務です。
問15
事業用自動車の車内に掲示すべきものは?
- A運転者の自己紹介
- B運行系統図又は路線図正解
- C事業者の財務情報
- D広告のみ
正解B
解説運行系統図や路線図等、旅客に必要な情報を掲示します。車内には運行系統図・路線図、運賃・料金の額、事業者の名称などを掲示し、旅客に必要な情報を提供します。他の選択肢(運転者の自己紹介/事業者の財務情報/広告のみ)はいずれも法令等の定めと異なります。
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