運行管理者(旅客)試験の
運行の安全確保から、
実践レベルの18問を掲載しています。
各問題には正解と詳しい解説を付けているので、答え合わせをしながら読み進められます。
法令改正にも随時対応しており、2024年4月の改善基準告示改正、2025年4月の継続検査に関する改正なども反映済みです。
問題を
ランダム出題で解きたい方は、
学習アプリをご利用ください。間違えた問題だけをまとめて復習する機能もあります。
📖 運行の安全確保のポイント
点呼の種類と確認事項
点呼は業務前と業務後の少なくとも2回実施。業務前は日常点検の実施又はその確認・酒気帯びの有無・疾病・疲労・睡眠不足等のおそれを確認し、運行の安全に必要な指示を与えます。業務後は事業用自動車・道路・運行の状況について報告を求め、酒気帯びの有無を確認(交替した場合は通告についても報告を求める)。すべての点呼でアルコール検知器を使用します。対面が原則ですが、運行上やむを得ない場合は電話その他の方法で可能。旅客では、一般貸切事業者が夜間に長距離の運行を行うとき、業務の途中で少なくとも1回「業務途中点呼」を行います(貨物の中間点呼とは要件が異なります)。
運行記録計と業務記録
乗車定員11人以上の事業用旅客自動車には運行記録計(タコグラフ)の装着が義務。業務記録には業務の開始・終了の地点と日時、主な経過地点、登録番号等を記載します。
問1
ドライブレコーダーの主な活用目的は?
- A勤務態度の評価のみ
- B事故原因の分析と安全教育正解
- C燃費管理
- D運賃計算
正解B
解説事故原因の分析と安全教育が主な目的です。ドライブレコーダーの記録は、事故原因の分析、運転特性の把握と是正、ヒヤリ・ハット事例の社内共有に活用します。一般貸切旅客では指導監督にドライブレコーダーの使用が義務づけられています。他の選択肢(勤務態度の評価のみ/燃費管理/運賃計算)はいずれも法令等の定めと異なります。
問2
デジタル式運行記録計で記録できないものは?
正解D
解説乗客の人数は記録対象外です。運行記録計は瞬間速度・運行距離・運行時間を記録する装置で、記録は1年間保存します。一般貸切旅客では2024年4月以降の新規登録車から、2025年4月からは全車両でデジタル式の使用が義務づけられています。他の選択肢(速度/走行距離/走行時間)はいずれも法令等の定めと異なります。
問3
車内事故防止に有効でない措置は?
- A発車時の注意喚起
- B急ブレーキの回避
- C着席確認後の発車
- D走行速度の大幅な引き上げ正解
正解D
解説速度の引き上げは逆効果です。車内事故を防ぐには、発車時の注意喚起、着席・つり革の確認、急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避ける運転が有効です。
問4
緊急事態発生時に最も重要な対応は?
- Aマスコミ連絡
- B警察への通報と乗客の安全確保正解
- C広報担当連絡
- DSNS発信
正解B
解説警察通報と乗客の安全確保が最優先です。緊急時はまず乗客の安全確保と負傷者の救護、道路における危険防止の措置を行い、警察へ通報します。その後に運行管理者へ報告します。誤答(マスコミ連絡/広報担当連絡/SNS発信)は、安全確保より効率や自己判断を優先する内容であったり、法令上求められる措置を欠いていたりするため適切ではありません。安全確保が最優先という原則から判断します。
問5
交替運転者の配置基準は?
- A昼間400km・夜間300km
- B昼間500km・夜間400km正解
- C9時間超
- D一律500km以上
正解B
解説昼間500km、夜間400kmが目安です。交替運転者の配置基準では、夜間ワンマン運行の実車距離は原則400km(一定要件下で500km)、昼間ワンマン運行は原則500km(一定要件下で600km)が上限です。他の選択肢(昼間400km・夜間300km/9時間超/一律500km以上)はいずれも法令等の定めと異なります。
問6
業務中に運転者が行わなければならないことは?
- A携帯電話連絡
- B業務記録の正確な記録正解
- C他車両の報告
- D車内販売
正解B
解説業務の状況を正確に記録します。運転者は業務の状況を業務記録に正確に記録します。記録には業務の開始・終了の地点と日時、主な経過地点、運転時間・休憩時間などを記載し、1年間(一般貸切旅客は3年間)保存します。誤答(携帯電話連絡/他車両の報告/車内販売)は、他の者の業務であったり法令上の位置づけが異なるものです。運行管理者・整備管理者・事業者・運転者の役割分担を整理しておきましょう。
問7
夜間運行の安全確保として適切でないものは?
- A交替運転者の配置
- B仮眠施設の整備
- C走行速度の大幅な引き上げ正解
- D経路の事前調査
正解C
解説速度引き上げは安全に逆行します。夜間運行では視認性が低下し疲労も蓄積しやすくなります。交替運転者の配置、十分な休息期間の確保、経路の事前調査などが有効です。
問8
乗客が車内で転倒した場合の対応として最も適切なものは?
- Aそのまま運行を続ける
- B安全な場所に停車し、負傷の状況を確認する正解
- C次の停留所まで運行する
- D乗客に自己責任と説明する
正解B
解説直ちに安全な場所に停車し負傷の状況を確認します。乗客が転倒した場合は直ちに安全な場所に停車し、負傷の状況を確認します。負傷者があれば救護を最優先し、運行管理者へ報告します。旅客に死傷があれば事故報告の対象となります。他の選択肢(そのまま運行を続ける/次の停留所まで運行する/乗客に自己責任と説明する)はいずれも法令等の定めと異なります。
問9
貸切バスの運送申込み時に確認すべき事項は?
- A旅行業者の売上高
- B運行の日時・行程・旅客の人数正解
- C旅行業者の従業員数
- Dバスガイドの手配
正解B
解説日時、行程、旅客の人数、運賃等を確認します。一般貸切旅客自動車運送事業では、運行ごとの運行指示書の作成、5年ごとの許可更新、記録類の3年間保存(2024年4月〜)など、他の事業より厳しい規制が課されています。他の選択肢(旅行業者の売上高/旅行業者の従業員数/バスガイドの手配)はいずれも法令等の定めと異なります。
問10
点呼記録に記載すべき事項として正しくないものは?
- A点呼の日時
- B運転者の氏名
- C酒気帯びの有無
- D運転者の趣味正解
正解D
解説点呼記録には、点呼を行った者と受けた運転者等の氏名、自動車登録番号、点呼の日時・方法、酒気帯びの有無、疾病・疲労・睡眠不足等の状況、指示内容などを記載します。趣味は記載事項ではありません。
問11
事故惹起運転者に対する特別な指導の内容として適切なものは?
- A罰金の徴収
- B交通事故の事例研究等の安全教育正解
- C配置転換
- D減給
正解B
解説事故の原因分析、事例研究等の安全教育を行います。事故惹起運転者への特別な指導は、事故を引き起こした後再度乗務する前に実施します(外部の専門的機関で受講予定の場合を除く)。貸切バスは座学10時間以上+実技20時間以上です。他の選択肢(罰金の徴収/配置転換/減給)はいずれも法令等の定めと異なります。
問12
GPS動態管理システムを導入する主な目的は?
- A運転者の監視のみ
- Bリアルタイムでの車両位置把握と安全運行管理正解
- C燃費の改善のみ
- D乗客へのサービス向上のみ
正解B
解説リアルタイムでの車両位置把握、運行状況の確認、異常時の迅速な対応が目的です。他の選択肢(運転者の監視のみ/燃費の改善のみ/乗客へのサービス向上のみ)はいずれも法令等の定めと異なります。
問13
危険物運送時のバスの安全対策として適切なものは?
- A旅客を乗せたまま給油する
- B危険物の持込みを禁止又は制限する正解
- C特に対策不要
- D窓を閉めて運行する
正解B
解説危険物の持込みを禁止又は制限し、安全を確保します。旅客が持ち込む危険物(火薬類、可燃性物質等)は持込みを禁止又は制限します。危険物を持ち込もうとする旅客には運送の引受けを拒絶できます。他の選択肢(旅客を乗せたまま給油する/特に対策不要/窓を閉めて運行する)はいずれも法令等の定めと異なります。
問14
上図の点呼スケジュールに関する記述として、改善が必要な点は?
- A対面点呼が業務開始時に実施されており適切
- B業務途中点呼の要否とその実施時刻が妥当か確認が必要正解
- C終業点呼は対面で実施する必要はない
- D休憩時間中の点呼は不要
正解B
解説旅客では、一般貸切旅客自動車運送事業者が夜間において長距離の運行(実車距離100km超で、実車運行の開始又は終了の時刻が午前2時〜4時にある、又はその時刻をまたぐ運行)を行う場合に、業務の途中で少なくとも1回点呼を行う必要があります。この運行が該当するかを判定し、実施時刻が適切かを確認することが重要です。他の選択肢(対面点呼が業務開始時に実施されており適切/終業点呼は対面で実施する必要はない/休憩時間中の点呼は不要)はいずれも法令等の定めと異なります。
問15
複数選択
運転者への特別な指導について正しいものを2つ選びなさい。
- A貸切バスの初任運転者には座学10時間以上+実技20時間以上の指導が必要正解
- B事故惹起運転者には再乗務前に特別指導が必要正解
- C65歳以上の高齢運転者には半年に1回の特別指導が必要
- D新規雇用者には全員初任運転者として特別指導が必要
正解A・B
解説正解はAとB。【A】貸切バスの初任運転者は座学(①〜⑥)10時間以上+実技(⑦)20時間以上。【B】事故惹起運転者は再乗務前に実施。【誤りC】高齢運転者の指導は適性診断結果に基づいて実施、半年に1回ではない。【誤りD】既に旅客自動車運転経験がある者等は対象外の場合あり。
問16
複数選択
業務途中点呼について正しいものを2つ選びなさい。
- A一般貸切旅客自動車運送事業者に義務づけられている正解
- B夜間において長距離の運行を行う場合に必要である正解
- C業務前・業務後の点呼がいずれも対面でできない場合に行う
- D日常点検の実施状況を確認しなければならない
正解A・B
解説正解はAとB。旅客の業務途中点呼は、一般貸切旅客自動車運送事業者が夜間において長距離の運行(実車距離100km超で、実車運行の開始又は終了の時刻が午前2時から4時の間にある、又はその時刻をまたぐ運行)を行う場合に、業務の途中で少なくとも1回行います(運輸規則第24条第3項)。【誤りC】これは貨物の「中間点呼」の要件で、旅客とは異なります。【誤りD】業務途中点呼の確認事項は酒気帯びの有無と疾病・疲労・睡眠不足等のおそれで、日常点検は含まれません。
問17
複数選択
遠隔点呼・自動点呼・旅客IT点呼について正しいものを2つ選びなさい。
- A遠隔点呼は営業所の優良性を問わず要件を満たして届け出れば実施できる正解
- B自動点呼には国土交通省の認定を受けた機器が必要である正解
- C旅客IT点呼は国土交通大臣の認可を受けて実施する
- D自動点呼は運行管理者の立会いのもとで実施する
正解A・B
解説正解はAとB。【A】遠隔点呼は令和4年4月に開始され、点呼告示の要件を満たして運輸支局へ届け出れば、営業所の優良性(Gマーク等)を問わず実施できます。【B】自動点呼は国土交通省の認定を受けた機器の使用が必須です。【誤りC】旅客IT点呼は認可制ではなく、開設3年経過・過去3年間無事故・無処分といった優良営業所の要件を満たすことで実施できます。【誤りD】自動点呼は運行管理者等の立会いなしに実施するものです。
問18
穴埋め
次の文中、A・B・Cに入るべき語句を選びなさい。(運輸規則:業務途中点呼)
一般貸切旅客自動車運送事業者は、【 A 】において長距離の運行を行う場合、業務の途中において少なくとも1回、運転者等に対して点呼を行わなければならない。
この「長距離の運行」とは、運行指示書上、実車運行する区間の距離が【 B 】キロメートルを超え、かつ、実車運行を開始する時刻又は終了する時刻が午前【 C 】時から午前4時までの間にある運行等をいう。
A① 夜間 ② 早朝
B① 200 ② 100
C① 3 ② 2
正解A=①/B=②/C=②
解説A=①夜間、B=②100、C=②2。旅客の業務途中点呼は、一般貸切旅客自動車運送事業者が夜間において長距離の運行を行う場合に必要です(運輸規則第24条第3項)。判定基準は「実車距離100km超」かつ「実車運行の開始又は終了の時刻が午前2時〜4時にある、又はその時刻をまたぐ」の2つを両方満たす運行です。回送運行は実車運行に含みません。貨物の「中間点呼」は業務前・業務後がいずれも対面でできない場合に行うもので、要件がまったく異なります。
🎯 ランダム出題で実力を試す
学習アプリなら、このページの問題をランダム順・選択肢シャッフルで出題します。
間違えた問題は自動で記録され、まとめて復習できます。完全無料・登録不要。
→ 学習アプリを開く
勉強法を読む