道路運送車両法 実践編

運行管理者(旅客)試験 練習問題15問/すべて解説つき
実践レベル
運行管理者(旅客)試験の道路運送車両法から、実践レベルの15問を掲載しています。 各問題には正解と詳しい解説を付けているので、答え合わせをしながら読み進められます。 法令改正にも随時対応しており、2024年4月の改善基準告示改正、2025年4月の継続検査に関する改正なども反映済みです。

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📖 道路運送車両法のポイント

点検整備の種類と間隔

日常点検整備は使用者又は運転者が毎回実施。定期点検整備は事業用自動車の場合3ヵ月ごと(自家用は6ヵ月・12ヵ月)。点検整備記録簿は1年間保存義務があります。

自動車検査証

旅客を運送する事業用自動車(バス)の自動車検査証の有効期間は、初回・2回目以降とも1年です(自家用乗用車の初回3年・以降2年とは異なります)。継続検査は有効期間満了日の2ヵ月前から受けられ、この期間内に受検すれば次回の満了日は繰り上がりません(2025年4月改正、改正前は1ヵ月前)。検査証は当該自動車に備え付けなければなりません。記載事項に変更があった場合は15日以内に変更記録の手続きが必要です。

問1

事業用自動車が3ヵ月点検を怠っていた場合、どのような行政処分の対象となるか?

  • A特になし
  • B車両の使用停止処分の対象正解
  • C営業許可の即時取消し
  • D口頭注意のみ
正解B
解説点検整備義務違反は車両の使用停止処分等の対象です。輸送の安全に関する法令違反があった場合、自動車の使用停止処分、事業停止処分、許可の取消しなどの行政処分が行われます。運行管理者に重大な義務違反があるときは解任命令の対象となります。他の選択肢(特になし/営業許可の即時取消し/口頭注意のみ)はいずれも法令等の定めと異なります。
問2

走行中にブレーキに異常を感じた場合の対応として正しいものは?

  • A次の点検時に報告する
  • B直ちに安全な場所に停車し点検する正解
  • C速度を落として運行を続ける
  • D目的地まで走行してから点検する
正解B
解説安全に直結する異常は直ちに停車し点検します。ブレーキ・かじ取装置など安全に直結する装置に異常を感じたときは、直ちに安全な場所に停車して点検し、運行管理者へ報告して指示を受けます。運行の継続は認められません。他の選択肢(次の点検時に報告する/速度を落として運行を続ける/目的地まで走行してから点検する)はいずれも法令等の定めと異なります。
問3

定期点検で重大な不具合が発見された場合の対応は?

  • A次回点検時に修理する
  • B直ちに必要な整備を行う正解
  • C運行管理者に相談してから判断する
  • Dそのまま運行を続ける
正解B
解説保安基準に適合しない状態での運行はできません。事業用自動車は3ヵ月ごと及び12ヵ月ごとに定期点検整備を行い、結果を点検整備記録簿に記載して1年間保存します。誤答(次回点検時に修理する/運行管理者に相談してから判断する/そのまま運行を続ける)は、安全確保より効率や自己判断を優先する内容であったり、法令上求められる措置を欠いていたりするため適切ではありません。安全確保が最優先という原則から判断します。
問4

整備管理者が不在の場合、日常点検の確認は誰が行うか?

  • A誰も行わなくてよい
  • B代理者が行う正解
  • C運行管理者が行う
  • D事業者が行う
正解B
解説整備管理者の代理者(補助者)が確認を行います。運行管理補助者には点呼の一部を行わせることができますが、運行管理者自らが行う点呼は総回数の3分の1以上でなければなりません。補助者になれるのは運行管理者資格者証を有する者又は基礎講習を修了した者です。
問5

自動車の定期点検整備で記録すべき事項でないものは?

  • A点検の年月日
  • B点検の結果
  • C整備の概要
  • D燃料消費量正解
正解D
解説燃料消費量は点検整備記録の項目ではありません。事業用自動車は3ヵ月ごと及び12ヵ月ごとに定期点検整備を行い、結果を点検整備記録簿に記載して1年間保存します。他の選択肢(点検の年月日/点検の結果/整備の概要)はいずれも法令等に定められた正しい内容です。「正しくないもの」を選ぶ設問なので、消去法で確実に絞り込んでください。
問6

車検切れの自動車を公道で運行するために必要な手続きは?

  • A特に手続きは不要
  • B臨時運行許可を受ける正解
  • C運行管理者の承認を得る
  • D警察に届け出る
正解B
解説車検切れの車両は臨時運行許可が必要です。事業用自動車(バス)の自動車検査証の有効期間は初回・2回目以降とも1年です。継続検査は有効期間満了日の2ヵ月前から受けられます(2025年4月改正、改正前は1ヵ月前)。誤答(特に手続きは不要/運行管理者の承認を得る/警察に届け出る)は手続の種類が異なります。「事業の経営は許可、事業計画の重要な変更は認可、人に関することは届出」という軸で整理すると判断しやすくなります。
問7

自動車の車体に表示すべき事項として正しいものは?

  • A運転者の氏名
  • B事業者名又は名称正解
  • C運行管理者名
  • D整備管理者名
正解B
解説事業者名又は名称等を車体に表示します。事業用自動車の車体の外側には、事業者の名称・記号その他の表示をしなければなりません(運輸規則第47条)。他の選択肢(運転者の氏名/運行管理者名/整備管理者名)はいずれも法令等の定めと異なります。
問8

タイヤの溝の深さの保安基準は?

  • A0.8mm以上
  • B1.6mm以上正解
  • C2.0mm以上
  • D3.2mm以上
正解B
解説タイヤの溝は1.6mm以上が保安基準です。タイヤの溝の深さは接地部の全周にわたり1.6mm以上(二輪自動車・側車付二輪自動車は0.8mm以上)必要です。
問9

整備管理者が行う業務として正しくないものは?

  • A日常点検の実施結果の確認
  • B定期点検の実施の管理
  • C点呼の実施正解
  • D整備記録簿の管理
正解C
解説点呼は運行管理者の業務です。運行管理者の業務は運輸規則第48条に定められています。点呼の実施、乗務割の作成、運転者への指導監督、運行指示書の作成、乗務員等台帳の管理、異常気象時の措置などが含まれます。一方、運行管理規程の制定や補助者の選任、アルコール検知器の備え置きは事業者の業務です。他の選択肢(日常点検の実施結果の確認/定期点検の実施の管理/整備記録簿の管理)はいずれも法令等に定められた正しい内容です。「正しくないもの」を選ぶ設問なので、消去法で確実に絞り込んでください。
問10

事業用自動車のスペアタイヤの点検は?

  • A日常点検に含まれる正解
  • B定期点検のみで行う
  • C点検義務はない
  • D車検時のみ行う
正解A
解説スペアタイヤの取り付け状態等は日常点検に含まれます。日常点検は運行の開始前に、走行距離や運行時の状態等から判断した適切な時期に実施します。ブレーキの効き具合、タイヤの状態、灯火装置の点灯状況などを確認します。他の選択肢(定期点検のみで行う/点検義務はない/車検時のみ行う)はいずれも法令等の定めと異なります。
問11

事業用自動車のブレーキ・パッドの摩耗を点検する時期として適切なものは?

  • A車検時のみ
  • B3ヵ月ごとの定期点検時正解
  • C日常点検で毎回
  • D12ヵ月ごと
正解B
解説ブレーキ・パッドの摩耗は3ヵ月ごとの定期点検で確認します。日常点検ではブレーキ・ペダルの踏みしろやブレーキの効き具合、液量などを確認しますが、パッドの摩耗量の測定までは行いません。定期点検の結果は点検整備記録簿に記載し1年間保存します。
問12

ホイール・ナットの緩みは日常点検で確認すべきか?

  • A定期点検のみで確認
  • B日常点検で確認すべき正解
  • C車検時のみ確認
  • D確認不要
正解B
解説ホイール・ナットの緩みは日常点検の項目に含まれています。日常点検は運行の開始前に、走行距離や運行時の状態等から判断した適切な時期に実施します。ブレーキの効き具合、タイヤの状態、灯火装置の点灯状況などを確認します。他の選択肢(定期点検のみで確認/車検時のみ確認/確認不要)はいずれも法令等の定めと異なります。
問13

タイヤの空気圧が不足している場合に起こりうる危険は?

  • A燃費が良くなる
  • Bスタンディングウェーブ現象によるバースト正解
  • C制動距離が短くなる
  • D操縦性が向上する
正解B
解説空気圧不足は高速走行時にスタンディングウェーブ現象を起こしバーストの原因になります。他の選択肢(燃費が良くなる/制動距離が短くなる/操縦性が向上する)はいずれも法令等の定めと異なります。
問14 複数選択

道路運送車両法における自動車の登録について正しいものを2つ選びなさい。

  • A所有者変更は移転登録(15日以内)正解
  • B使用の本拠位置変更は変更登録(15日以内)正解
  • C抹消登録は所有権の消滅時に必要
  • D車両総重量の変更時は何の手続きも不要
正解A・B
解説正解はAとB。【A】所有者変更は移転登録、15日以内。【B】使用の本拠位置変更は変更登録、15日以内。【誤りC】抹消登録は廃車・解体時、所有権消滅とは限らない(滅失・解体・用途廃止等)。【誤りD】車両総重量変更時は構造変更検査の対象。
問15 複数選択

道路運送車両法における登録・届出について正しいものを2つ選びなさい。

  • A使用の本拠の位置の変更は15日以内に変更登録を申請する正解
  • B自動車を解体した場合は30日以内に永久抹消登録を申請する
  • C臨時運行許可証は有効期間満了後5日以内に返納する正解
  • D整備管理者を選任したときは30日以内に届け出る
正解A・C
解説正解はAとC。【A】使用の本拠の位置等に変更があったときは15日以内に変更登録を申請します。【C】臨時運行許可証(仮ナンバー)は有効期間(最大5日)が満了した日から5日以内に、許可証と番号標を返納します。【誤りB】滅失・解体・用途廃止による永久抹消登録も15日以内です。【誤りD】整備管理者の選任・解任の届出は15日以内です。登録関係の期限は「15日以内」、臨時運行許可証の返納だけが「5日以内」と整理してください。

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